Londonでの部屋探しは悪夢と例えられることが多い．家賃がめちゃくちゃ高い．基本，シェアルームになる．ロンドンの家はAll bills includedでの価格が考えられていて，電気，ガス，水道代，wifi込の料金が提示される．それ込みで，SAVE THE STUDENT! というサイトでは，学生の平均の家賃は£148/week (£634 / month)と書かれている．これは大体，日本円で10万円の値段．じゃあ，平均以下の10万円で済むかといったら恐らく英国外の学生は10万円以上，日本のちょっと広い部屋に住みたかったら13~16万円くらいは覚悟しなきゃいけない．これはなぜかと言うと，安くFlat (アパートメント)を借りるには，Spareroomのような個人単位での部屋の賃貸よりも，グループでまとめて一つのFlatを借り上げる方法が安い．しかし，この借り上げをするには基本的に，UK gurantor(UKに住む保証人)が必要で外国人では基本的に満たすことが出来ない．そのため，個人単位で交渉していくのが基本になりそうだ．
この記事の内容は2022年のもの．2022年はUniversity of LondonのHousing Serviceのグループが”particullary difficult year to find private accommondation”と述べるほど状況は悪い．University of LondonのFacebookのグループでは家が見つからないと，述べている学生が多数いた．僕が最終的に借りた大家さんも，コロナ後から一気に住宅価格が高くなっていると述べていた．
個人的な結論としては，第一選択はまず学校の寮．高いと思うかもしれないが，学校からの距離が近いため，電車代が浮くと考えればそんなに高くない．そのあとに，安いFlatがあればそこに移っていくのがベスト．リスクヘッジとして学校の寮は申し込んでおく．Spareroomを使うなら覚悟すること．
あと，ケチらずに£1000~£1200/monthを許容出来れば，そんなに大変じゃないかと思う．
この記事のまとめ
前提
・ロンドンの家賃は高い．中心街£600~850/monthならスーツケースが空けられないような小部屋かつおお湯がまともに出ない家はよくある．
・大学の寮，Private hallsに申し込めるなら申し込んでおく．強くお勧めする．大学の寮は高いようで，Locationを考慮すると高くはない，妥当．Spareroomは，根気と体力が必要になる．
Spareroomに関して
・部屋のチェックの際は，シャワールームに行って必ずお湯がしっかり出るか確認する．
・僕のSpareroomの実績は，165件メッセージを送って，60件から返事が来て(部屋が取られているという連絡も含む)，viewingに行ったのは10件(プラスで4件くらい予定は入れたが見に行かなかった)．1日1,2件ペースのviewing．結構，返信来ていた方だと思う．100件送って数件からしか返信もらえなかったという話も聞く．
・Spareroomで広告が出てからは，良い部屋ならば1,2日でメッセージが送れなくなる，かつ，Viewingは当日~2日以内に行うことになる．僕が最後に決めた部屋は，広告を出したら1日で160件のメッセージが来ていたそう．
・良いと思ったら直ぐに契約すると名乗り上げよう．名乗り上げたら契約出来る訳ではなく，そこから更に選別がある．名乗り上げた後も，契約出来ない可能性は十分にあるので，メッセージの送信，viewingを止めないこと．
・Preferencesの場所に，Professional(仕事持ち)と書かれていても，flatの説明箇所にNo studentsと書かれていなければ送っておく．UK gurantorが必要と書かれていてもupfront(前もって払う)ことでUK gurantorを取り除けるので，この場合も送っておく．
・SpareroomのSaved searches機能を活用しよう．
以下，Londonでの家さがしについて各論．
部屋探しの選択肢
Postgraduates/学生用．出来るだけ，ここから場所を確保しておく．良い家が見つからない可能性は十分にある．
・大学の寮: とりあえず申し込んでおこう．
・Goodenough college : 僕の行った大学院の人の選択肢の一つ．£214.25 week, £235.36だが，コミュニティや設備が整っているので悪くないだろう．Application制なので英国に渡航する前にApplyしておこう．
・Luxury halls, Charity halls of residence: 学生用のPrivate hallsのリスト．出来れば7,8月にApplyすると入れる可能性が上がる．家族で来る人専用のWebsiteもある．
・Unite Student: 大学経由で借り上げた学生用のFlatのリスト．イマイチ使い方は分からなかったが，安い良質な物件もある．使えるとベターなんだろう．
誰でも使えるサービス．
・Spareroom: 候補は一番多い．後ほど詳述．
・Rightmove: こっちの方が良いかも？使ってないから確証はないです．Studio探すのに使う印象だった．
・OutRent: 同じ大学院の人がこっちの方が見つかると言っている人がいた．Bills not includedの家が多いので，billsがどれくらいになるかざっと見積もっておくこと．
・MixB: 引っ越しシーズンになると物件が増える，が，そんなに数は多くない．悪徳業者が混じっていることもあるそう．
・Zoopla: １人暮らしの物件が多い．(すなわち，結構値段は張る．)
・MoveFlat, Roomgo, Primelocationとか後，色々．
日系不動産．
・Japan Service: ルームシェア出来るなら良い価格になる物件あったけど，ルームシェアは不可と言われた．状況は変わっているかも？
・London Tokyo
大学提供のサービス．
・FacebookのFlatmate Finder: 入っておこう．もしかしたら良い人見つかるかも．
・University of London Housing Service: よく分からない．1件も返事はもらえなかった．UK gurantor絡みか？
英国の不動産屋．Spareroomで時々家を出している．もし，Spareroomでそのような物件に当たったら他に物件がないか聞くと教えてくれるときがある．
部屋探しで参考にすると良いサイト
体験談．
・HOW TO AVOID MY SPARE ROOM HELL : 是非，一回目を通そう．Spareroomでの家探しでどういう家が良くて，どういうところが悪いか書いてある．Tipsには目を通そう．
水道光熱費，鉄道の料金関係．
All bills includedではなかったとき用に，gas, electricity, water, wifiの値段を把握しておく．
・2022 Cost of Living in London: Monthly Expenses Breakdown
・How much is the average gas and electricity bill per month?
・Single fare finder: 鉄道の料金．実際には，Monthly Oystercardを買うことになるのでZoneだけチェックすれば良いかと．
家賃の相場・住む場所のエリア．
・下の写真は大学からもらった資料．一番右の価格は，3-bedroom propertyなので3で割ると個人あたりのper weekの値段になる．学生だけじゃなくてその地域全体の価格の平均．Spareroomで出回る物件の目安になる．例えば，Hollowayだったら£667/3 = £222.6 per weekになる．だから，一ヶ月辺り£954 per monthが平均．え，高いだって？ Please be realistic!
・A quick guide to finding accommodation: 画像で大学院生がどこの地区にどのくらいの人が住んでいるか書いてある．
Londonの家探しのガイドブック．
・University of London Housing Servicesのガイドブック
p. 53: 家主に聞いた方が良いこと．
p. 74: Move-inのときになにを，頂くことになるのか．
p. 108: Contract checking list.
地図．
・Google map: 頻用．家から大学まで結局，何せ分掛かるか逐一調べた．
・ロンドンの地図の読み解き方，旅行・留学: ロンドンの地名に関しては手前味噌だが，これを確認しておこう．
Spareroomで家を探そう！
価格の見方
ロンドンの家では per week (pw)とper month (pcm)の二つの表記がある．これは注意が必要で，£800 pcmは£200 pwと同じ値段ではない．一ヶ月は30日なので， £200*30/7=£857.14になる．
LondonのSpareroom事情
国外からのSpareroomを用いての決定はほぼ無理だと思う．というのも，良い物件ほど一瞬で無くなっていくから．どれくらいのペースかというと，物件が広告された当日~4日後には契約が決まって取られている状態．少なくともメッセージは送れなくなるペース．
そのため，Spareroomで家探しをする場合は，広告が出たその日に連絡して，その日か次の日に見に行く．2日後，3日後のviewingの予定なんてほとんどなかった．
そのため，１件１件見たら直ぐに決断していく必要がある．さもなければ他の人に取られる．これに関してのアドバイスとしては，秘書問題が非常に有益な判断の基準を与えてくれる．理論化された設定ではあるが，秘書問題からは，最初の37%のviewingはどんなに良いと思っても諦めることを勧めてくる．そのため，最初の数件は必ず様子を見ること．数件見るだけでロンドンの住宅事情が分かってくるので，まずはviewingを出来るだけ出来るように頑張る．
ただ，Spareroomだと上記の事情から，Viewing自体が結構大変．僕の場合は，160件メッセージを送って，60件から返事が来て(部屋が取られました，という連絡も含む)，viewingに行ったのは10件．諦めずに送り続けよう．僕は結構，頑張ってメッセージを毎日送り続けて，1日1,2件ペースのViewingだった．
家をviewingする際に確認した方が良い点
・お湯が出るか: シャワールーム行ったから必ずお湯が出るか確認すること．安い家ほど出ない確率が上がる．
・暖房がCentral heatingかどうか．
・自室に鍵があるかどうか．
・Billsに何が含まれるか．
・シェアルームのメンバー数に対するお風呂とトイレの数．
・虫が湧いていないかどうか．
個人的に，お湯が出るかが一番の判断材料になっていた．やっぱり日本に居た頃のようにシャワーくらいは暖かいお湯を浴びたい．あとは，印象勝負な気がする．
部屋探しのTips
メッセージ送信
・メッセージの中には，viewing出来る時間帯(いつでもokならそう書く)，電話番号，自分の名前，性別，年齢，Students or Professional, 自分の性格などを書いて置こう．相手も機械的に返していることが多いので，もう一回同じことを聞いてくるときもあるが，ちゃんと対応していこう．以下，僕が使っていた文章．出来るだけ丁寧に送っておいて損することはないかと．
Hi! I’m interested in your ad. I can arrange viewing time anytime during this week. Can you tell me a suitable date and time for viewing? I want to decide to live or not after viewing the flat. My whatsapp number is <my phone number>.
This is my profile.
I’m <my name> (he/he, <my age> years old), coming from Japan, and will study at <my school name>. I am extrovert, sociable, easy-going and relatively clean. I am very interested in traveling in the UK and going out at night and enjoy talking. I like running, reading books, wines, and programming. My cooking skill is not so high, but I can do the least for living (since 6 year experience of a single life).
・New housemate preferencesにOccupationがProfessionalと書いてあるかもしれないが，部屋の説明部分にNo Studentと書かれてない限りは送ってみよう．先に3ヶ月分，6ヶ月分払うという条件の下で貸してくれるところもある．支払い能力があるか確認したいよう．
・少しでも可能性があれば，メッセージを送ろう．Viewingの数を出来るだけ増やす．
プラットフォーム関係
英国では，whatsappとテキストメッセージが主流なので，Spareroomからどちらかに移行するように言われることはよくある．郷に入っては郷に従いましょう．
探索するArea
鉄道が通っていれば，そこそこ遠くても通勤時間が30分以内になるので，そういった場所が狙いめかも．Goole mapで検索すると意外と接続が良いぞ？となったりする．WC辺りから東西にかけては駅が多く，近くても時間は掛かる．WCよりも北側は意外と駅数が少なく，遠くても早く目的地に着く．
見に行くFlatの周りを色々歩いてみよう．街の雰囲気がなんとなく掴める．
Spareroomの機能
・Saved searches機能を活用しよう．僕は，ポストコード(WC1, NW8)などとPriceでFilterを掛けたものをいっぱい作成した．僕はポストコードごとに，どれくらいの価格帯の物件がどの程度出るか知りたかったので，エリアから半径何マイル以内といったサーチ機能を使わなかった．中心の物件はお目に叶うものがあまりなかったので徐々にサーチ範囲を広げていった結果，最終的には，WC1-2, EC1-4, N1, N4, N5, N7, N8, N19, N15, N17, E1, E8, E14, E15, E17, W1, W2, W8, W9, W10, W11, W14, NW1, NW3, NW5, NW6, NW8, SW1, SW8, SW11の合計34個のFilterを作成していた．
・Early Bird機能: 広告によっては1週間以内はEarly birdを契約しないと出来なかったりする．良い物件を見つけてお金をセーブ出来ると考えれば良い投資ではないでしょうか？
Spareroom訪問記
以下，僕が実際に見に行ったFlatに関して．リンク切れしてたらごめんなさい．解説は全部，僕の主観で，本当に都心か住宅街かどうかは分かりません．
・Bloomsbury Central London houseshare Room for rent, NW1, £880 pcm: UCLの直ぐ近く．部屋はそんなに小さくないが，お湯が出なかった．そもそもUCL付近は皆家が古いしボロい．あと，King’s crossやSOHO地区はとても臭い．
・Single room near King Cross, N1, £625 pcm: 激狭．部屋でスーツケースは空けられないでしょう．Islington areaにあり，住宅街の中．雰囲気は良いですよ．
・Single room in Canary Wharf E14 9RZ, EC1, £215 pw: スーツケースは空けられるけど，それでギリギリ．隣の部屋とはベニヤ板のような薄い板で遮られている状態．Canary Wharfの辺りはかなり開発が進んでおり，いわゆる現代的な建物が多く有る．セキュリティはしっかりしてるでしょう．お湯は待てば出る．
・Double Room New Refurb. House (All included), N15, £220 pw(double), £140 pw (single): singleの方はスーツケース開けません．doubleの方はベッド2.5個分くらい．Living roomやキッチンもかなり狭い．お湯はほどほどの暖かさはあるかな．熱々は厳しそう．
ちなみに，TottenhamはLondonで最も貧困層が集まる場所で犯罪が多いだけではなく，犯罪の質が命の危険を覚えるものが多いので，住むならばTottenhamに関してしっかり調べて理解しておこう．この地域は安い物件は多い．右のリンクは，Tottenham付近の犯罪の状況について(uk police mapで検索)．Tottenham Haleならまだ安心？かもしれないけど，Tottenham Green辺り(Victoria lineのSeven Sisters辺り)は本当にお気をつけくださいませ．West Green，Tottenham Hale, Tottenham Green, Northumberland Park, Bruce Grove, Crouch End, Noel Park．
・Big single room close to Battersea park station, SW11, £620 pcm: 部屋はベッド2.5個分くらい．ダイニングルームがかなり広かった．ただ，建物自体がかなり古い．SW11はWestminster宮殿からテムズ川を渡った位置にあって，古い建物が多く並んでいた印象．お湯は熱々にはなりません．
・Lovely double room – Maida Vale, NW6, £800 pcm: 写真の通りに広い部屋．設備も部屋も新しい．この付近は少し高級な印象あり．広告を出した次の日の段階で，僕も含めたViewingが4名決まって，Spareroomの新規メッセージの受信を締め切っていた．10件のviewingの中で最も良い物件だった．ちなみにViewingの日付も広告の次の日．17時にviewingして次の日の朝に電話掛けたら取られてた．広告が出たら直ぐにメッセージ，良いと思ったら直ぐ名乗り上げることの大切さを再認識．
・Excellent Location,Zone 2, Manor House, N4, £700 pcm: 部屋は広いが家全体が古い．この辺りは家族住みが多く平日，休日の昼間は子どもたちの声で溢れかえるそう．新しい高層ビルが何件も出来ていくような古くからの住宅街エリア(多分)．遠いように思えるが，Picaddily Lineが通っていて，NW6よりも早く目的地に着くことあり．
・Cosy Single Room 5 min walk to old street/barbican, EC1, £150 pw: Singleの部屋は狭いかなと思っていたが，入ってみるとギリギリ許容レベルの広さ．ベッドの下も収納スペース有り．キッチンの備品も新しく良い部屋．競争率は高い雰囲気．Landlordがなぜか外国に住んでいる?のが大きな懸念点．
・Massive Double Room Stepney 950 Bills Included, E1, £950 pcm: 写真よりも全然汚い家．部屋は結構広く，景色は良かった．5人でトイレ1つ，6人でシャワー1つを共有するのが難点だった．細道に入った場所に有り．
・Large Double Room In Crouch End，N8, £800 pcm: 最終的に契約した/出来た部屋がココ．部屋がとても広く，家具も揃っている．学校まで40~50分前後掛かるし，最寄りの駅までちょっと歩く．5人でトイレ2つ，シャワー1つ．この部屋は広告出したら1日で160件メッセージが来たそう(Landlordの妻が韓国人で，韓国人，日本人，アジア系の人を選んでくれていた)．コロナ前の価格は£650 pcmで出していたとか．
・Double room Great Light, N4, £600 pcm: 部屋は家具付きでとても広かった、が、シャワールームでは全くお湯が出ない。ガスがちゃんと通ってるか怪しかった。また、physical viewingsの際は、とても多くの人がやってきていて、名乗り上げても契約出来るかは微妙だった。
———-雑感(｀・ω・´)———-
Spareroomの部屋探しはとてもとても大変だった．結局，部屋探しに10日間掛けて，しかもその10日間の結構な時間を部屋探しに費やした．大学の寮，Student hallsには予め，あらん限り申し込んでおこう！ぶっちゃけ良い物件を見つけて，取れるかは本当に運による．可能性を出来る限り上げておこう！
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