IELTS speaking 6.5の壁: 海外大学院留学の準備する方へ

僕は2022年度に海外大学院に進学する予定だが,conditional offerは早い段階で手に入れられていた.しかしながら,unconditionalにする要件としてIELTS overall 7.0, each component 6.5を求められていた.僕は,speaking 6.5に苦しめられたので,同様の事態に陥らない人を増やすために何かの助けになることを祈って記事を書く.

内容としては,僕の反省点の総括と,各Componentの勉強の何をしたかを書く.

背景

2022年度の留学を目指して,とりあえずIELTSを受けてみた.その時の結果が,Listening: 8.0, Reading: 8.0, Writing: 6.5, Speaking: 6.0 だった.ちなみに英検(British Council)で受けたときの結果.この時点で余裕だとは思った.これが全ての誤りの始まりだった.

2022年2月には国家試験があったのでそこまではほとんど英語の勉強をせず,2022年2月にすぐに受けた結果が,L: 6.5, R: 8.0, W: 6.0, S: 6.0 (IDP IELTS)とボロボロ.英語に触ってなかったから仕方ないかと思いつつ,一ヶ月後の勉強の後,2022年3月に再度受験.L: 6.0, R: 7.5, W: 6.5, S: 7.0 (British Council)の結果.Listeningだけ少し足りなかった.

この後は地獄が始まり,6月の末まで,延々とSpeakingが6.0を超えず(全てIDP IELTS受験)苦しみに苦しみ続けた.結構受けました.ギリギリだったので留学行けないかと本当に一時期思ってた.

僕のこの経験からの反省点の総括としては,
・IELTSの0.5点足りない,は舐めてはいけない.
・Speakingは何が正解かを理解する.
・諦めない.
となる.

必要なスコアに達するのに必要な勉強時間は以下のサイトを見ると,大体300時間.一日3時間やっても100日かかる.他の色々なサイトを見ても,0.5上げるのにそこそこな時間の掛かることが述べられている.注意すべき点は,IELTSの6.5~7.5を求められる人たちは,海外大学院に行く優秀な方々でその方々の必要な勉強時間がそれくらいだったことは認識すべきかと.僕は舐めてました,すいません.
IELTSスコアアップに必要な学習時間目安【調査結果】

ちなみに最後に専門家の意見を聞くか非常に迷ったけれども,最終的には独学で乗り越えた.話を聞くと英会話は有用みたい.

僕の背景情報に関してですが,文法は高校のときに平岡塾という寺子屋で叩き込まれたので,ほとんど勉強する時間は取らなかった.海外留学経験なし.研究室で英語で学問の会話する分には問題なし(いっぱい話してて躓くけど会話は続けられる程度).

以下,スコアアップのためにやったことをそれぞれのcomponentに対して書く.

SpeakingとWriting対策の共通点

SpeakingとWritingは共通して点数が取りにくいcomponent.どちらも得点upの最大のポイントはボキャブラリーを増やすことだと考えている.以下のサイトが分かりやすい.(他のtipsも全部見たほうが良い)
Writing: Vocabulary, British council IELTS Japan

難しい単語を覚えるよりも,日常で使用する単語を地道に覚えること,また,並行して,日常で頻用する言葉のParaphrasingを広げに広げること.

例えば,僕のparaphrasingのメモにはveryの項目には以下のような例が並んでいる.veryと言っても,文脈によって適切な表現がいくらでもある.これは類義語辞典で検索しても出てこないから自分なりのをまとめていく.

他にも例えば,smartなら,genius, intelligent, crafty, ingeniousが言うことが出来るな,とか,よく話す人については,talkative, extrovert, diplomatic, cheerful, upbeat, friendly, congenial, amiable, bubblyなど,”よく話す人”を表現するだけでも正確で具体的な表現に言い換えが可能.Paraphrasingを学ぶことは更に適切な上品なボキャブラリーを学ぶことになる.

ちなみに,類義語を探すときに,
Thesaurus.com
がすぐに出てくると思うが,これよりも,
Cambridge Dictionary
が圧倒的に良い.

類義語の項目やSMART Vocabularyの項目が充実しているのでココから使える語句を広げていく.

注: IETLS全ての勉強でScrapboxというアプリケーションを用いた.おすすめ.
注: IELTSは英語の試験なので,英語でIELTSの情報を調べると良質なものがわんさか出てくる.

Speaking対策

Speakingでまずやることは,何が正解かを知ること.これに本当に時間を掛けるべきだと思う.僕は後半まで分からずにやっていた.

文字で公開されている評価基準はこれ.
SPEAKING: Band Descriptors (public version) – IELTS

はっきり言って,Fluency and coherence, Lexical resource, Grammatical range and accuracy, Pronunciationの4つ評価項目あるんだな,以外分からないと思うので動画を見てみる.

IELTS Speaking test sample – Part 3 (Xin, Band 6)
IELTS Speaking test sample – Part 3 (Alexandra, Band 7)
IELTS Speaking test sample – Part 3 (Anuradha, Band 9)

あと,自分のレベルにあったものをみるべき.僕が最初にみたときは,Band 7の人より,Band 6の人の方が上じゃないの???とぱっと見て思った.求められるのは内容の新奇性じゃなくて,滑らかにクリアに話すこと.IELTSの目標がDaily conversationのスキル評価,アカデミアじゃないことに注意.そのため,アカデミック的な上等な内容を躓きながら話すより,滑らかにアホな回答をする方が評価される.

またIDPを受ける人は,予約特典として無料で,マッコーリー大学監修のIELTSオンラインコース が見れるのでspeaking partはやるべき.特にPart 1.Part 1で求められる喋る時間は1質問あたり10~15秒.実際に見てもらえば分かるが結構長い.日常生活で一つの質問にそんな回答するのは不適切だろ,と思うレベルだ.

以下,各Speaking Partごとの勉強方法.

Speaking Part 1

最初は,
Free IELTS Speaking Test: Prepare with IELTS Speaking Topics and Templates for IELTS Speaking Part 1, 2, & 3
から,自分なりの回答を用意していく.模範解答が無い? 自分なりの回答をどんどんまずは作成していく.瞬発力勝負なので最初は瞬発力を上げていく.ここの上の方の質問は本当によく聞かれるので後々これを聞かれたらこう答えるという質問を作成しておく.

ある程度やったら次は,
IELTSREWIND Speaking Part 1
上記サイトのCue cardをやりまくる.模範解答も下についているので,自分の回答を作成した後に,下をみてさらにBrush upをする.

Speaking Part 2, 3

IELTSREWIND Cue-card

Part 2に関しては上のサイトをやりまくりましょう.なんでかというと,出るからです.最近出たSpeaking part 2のTopicをひたすら更新し続けている.以外と全く同じ質問が出たりする.

Speaking part 2は内容が思いつかなくても諦めずに,躓くよりも滑らかにはっきりと内容を続けることを目標とする.内容がもの凄く平易で引かれることはない.上手く言い換えをしたり,話を繋げる.

多くのトピックは”日本語でも答えられないよ!!!” という内容がそこそこ多いので,諦めて話せるように訓練する.また,上記サイトのそれぞれのCue-cardの下に模範解答があったりするので,一回自分の答えを作成したらそこからBrush upしてもう一回.

Part 3のDiscussionに関しては,僕はほとんど練習しなかった(やり方がよく分からなかった).Part 1, 2に精通したら以外と返せるようになるのではないのでしょうか.

あと,その日起きた出来事を英語で日記にすることはSpeaking練習になった.日頃の出来事をちゃんと内容に残そうとすると,豊富なLexical resourcesを要求されるから,ぱっとspeakingに応用出来る表現を学ぶことになった.

Writing対策

まずは何を書いたら正解になるのか,学ぶ.

WRITING TASK 1: Band Descriptors (public version)
WRITING TASK 2: Band Descriptors (public version)

Writing part 1も2もParaphrasingと各内容を意識したら,6.5は切らなくなった.Paraphrasingに関しては,鍵となる単語や表現3,4個に関して,それぞれ2~4通りのParaphrasingを行うこと,また,Intro, conclusionに加えて,観点や理由を2段落2点ほど書くと6.5は切らなくなった.

Writingの向上のためには,書いて書いて添削.これをひたすら繰り返す.Writingを勉強するサイトは以下のサイトで決まり.最新のtopicを上げ続けてくれる上に,模範解答がかなり丁寧に書かれている.

Latest IELTS Writing Task 1 2022 (Graphs, Charts, Maps, Processes)
Recent IELTS Writing Topics and Questions 2022

Part 1とかもう最初の出だしは,上のサイトを参考にしていつも同じものを使ってた.

Listening対策

みんな大好きThe English We Speak,BBC Learning English.あとPodcastsで聞く量を稼ぐ.BBC Newsと自分の学問領域の内容を聞けば良いのではないでしょうか? 僕は感染症関連のものと,PythonはPodcast.__init__ を聞いてた.

これだけだと成績は伸びなくて,締めの TEDICT.TED talkを分割して,Dictation内容をタイピングしていける.500円だけど,IELTS何回も受けるのに比べたら圧倒的に安い.これやった後は,Listening 8.5を連発出来た.

TEDICTは携帯のアプリでタイピングをキーボードでやりたくなるので,タブレット・スマホ対応のBluetoothキーボードを買うか,Androidのエミュレーターを起動してPCでやるか.Linuxの方はGenymotion使うとAndroidエミュレートしてTEDICTをPCで出来るようになる.

過去問も何個かやると良いと思う.シャドーイングも大切だけど,シャドーイングやるくらいならTEDICTを使う方が良いかと.

Reading対策

すいません,最初からこれだけは取れて全く対策しなかったので分かりません.

コツとしては,問題分を読まずに設問を先に全て読んでキーワードを抜き出す.本文読みはじめて,読んでいる最中にキーワードが出てきたら設問に戻って解いてしまう.

飛ばせる部分はガンガン飛ばそう.読む時間そんなに余裕ないです.多くても6~10分しか残らなかった.変に考える必要ないです.ほとんど前から順に設問の順番通りに本文に答えが出てくる.

その他

・IELTSのコンピューター版がありますが,結構良いです.Reading, Writingで破格のメリットを得られる.疲労感が全く違った.Listeningはデモでどうやってメモを取るか練習しておかないと雪崩式に点数落とす可能性あり.

・トイレは尿が近い人は問題になる.得意な科目で行くタイミングを決めておくと安心.おおよそ3時間超拘束されるので割と真剣な問題です.僕はWritingで1題目解いたら行くと決めてた.知り合いにはReading, Writingそれぞれで行く人もいた.自分のペースでどうぞ.

・教材は,有料のもの買わなくとも,上記で示したように僕は無料のものでなんとかした.英会話もHelloTalk上手く使えば意外と外国人と会話出来るのでなんとかなるかも.今の僕ならSpeakingの英会話は行くのオススメするかも.独学でもなんとかなるけど,なんとかならなかったときのストレスはそこそこ.

・Speakingは結構しっかり6.0, 6.5, 7.0の境界線があるように思う.6.0で躓いた僕としては,流暢性,すなわち,途切れなくゆっくりで良いから,言い直さずに喋り通す.これが出来れば6.5にしてくれる印象.6.0, 6.5, 7.0の会話を見ると良いかも.

・全く同じ問題にはどのcomponentでも意外と高頻度で当たる.特にSpeakingで本当に困るなら,British CouncilとIDPで隣接2つ受けるとspeaking topic が,どれかのpart丸かぶりしてくる可能性上がるから最終手段としてどうぞ.

・スコア取れなくても焦らない.淡々とやる.焦りを感じない.反省だけして感情は抜き去る.

まとめ

書き上げてみると意外と勉強する枠組み自体はそんなに書くことなかった.結局,ひたすら反復練習を継続して続けること.つまらないけど,試験受かるために無心になって時間を割いていく.継続は力なりですね.Paraphrasingは本当に重要だった.そこそこな量溜まった.

出来るだけ楽しみながら前準備して,早めにスコア取ると後で焦らずに済む.NativeのEnglish speakerとの繋がりはどこかで作っておきたいですねー.Speaking対策として最高なはずです.

本当に最後の最後まで取れなかったら海外大学院側にゴネよう.イギリスは交渉の文化らしい.それで通った記事を見たことがあるし,足りないまま留学に来たやつを知っている(結局通してくれなかった体験談もあった).あと,大学側も落としたいわけではないので応援してくれたり,宥めてくれたりする.スコア取れてなくても留学先の大学に定期的に現状は報告するようにする.出来ることはやっておこう.

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